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消えて欲しくない。

かの夏目漱石は「I LOVE YOU」を「月が綺麗ですね」と訳した。僕ならばどのように訳すだろうか。

「あなたに会いたい」とか「あなたの時間を下さい」とか僕らしく臨機応変に使い分けるだろう。


一人暮らしをしていると時間の流れが早く感じる。「時間」という概念は変わらないはずなのに、好きな人と同じ空間を共有してる時は不思議と短く感じて、身も蓋もない話を延々と聞かせられると途轍もなく長く感じる。物理的にも論理できない『何か』がそこにはあるのだろう。


ラジオのボリュームを少し絞って、文庫本をひたすら読み続ける時間が堪らなく好きだ。自分一人の時を有意義に過ごしてる気がしてその時間の満足感も高い。
時々、ラジオの内容に気が取られて、本の内容が頭に入らず読み返すこともあるけども、それもまたいい。


時間というものは誰にも平等に与えられているけれど、各々で使い方は様々だ。以前はスマートフォンを時間の暇つぶしに利用してたけれど、利用する時間も減少していった。軽い連絡をする時と、ラジオの番組表を見るくらい。たまにこうしてブログを書いたりもする。スマートフォンをあまり使わずに過ごす日常。その中にある、微々たる「不便さ」も悪くない。


こうして味気なかった日常も視点を変えてみると新たな発見も垣間見えたりして、実に面白い。小さな発見が教えてくれることに嬉しみを感じる。些細な日常も色づき、モノトーンな世界からカラフルな世界と移り変わる。


今こうしてラジオを聴きながらブログを書いてる。時事ネタではあるが、僕が大好きだったニッポン放送の「朝井リョウ加藤千恵オールナイトニッポン0」の放送が終了した。現在、脱力感を覚えている。心にぽっかりと穴が空いたよう。朝井リョウの毒舌トークとか加藤千恵のツッコミが大好きだった。でも、「番組は終了してもパーソナリティーの人生は続く」という、その言葉にハッとさせられながら、今日も明日もラジオを聴き続けるのだろう。


消えて欲しくないことも、あなたに会えないことも、エゴの塊はどこに矛先を向けるのか分からないけれど、堕落した生活を送らずに、変わりのない日常を送っているその「事実」だけでも、自分を少しは褒めてもいいのかなと思っている。